企業情報 COMPANY
会長のごあいさつ GREETING
明るい未来を拓くため、
人と会社に対する信頼を基盤として
時代が要する諸ニーズに対して
お応えする付加価値を創造します。
平素はサンジルシに対しまして格別のご支援とお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます。
弊社、サンジルシ醸造株式会社では、創業から200年を超えた今でも、『さらなる挑戦』を志しております。みそ離れが叫ばれている今、「食文化を広げる調味料への挑戦」が必要であると考え、「豆みそ」と「たまりしょうゆ」を、『日本の風味、世界の調味』に高めようと日々邁進しております。そんな中、アメリカにて「たまりしょうゆ」の製造拠点である、「サンジェイ・インターナショナル(San-J International)」を設立し、世界の食文化の向上を図ってまいりました。
また、サンジルシが食品メーカーとして取り組みたいと考えるその先に、食育の姿があります。現在の食事情では、食として当然な安心安全、健康、それに付随する、おいしさや楽しさが食卓にはより大切であると考え、地域の皆様を対象とした工場見学を実施するなど「食育」への取り組みを積極的に進めたいと考えています。そして、当社の商品が、“家庭の食卓に笑顔を届けられる調味料”となるよう、挑戦をしていきたいと思っています。
今後とも一層のご指導、ご支援を賜りますようお願い申し上げます。
会社概要 COMPANY PROFILE
- 創業
- 文化元年(1804年)
- 本社所在地
- 〒511-0823 三重県桑名市明正通1-572-1
TEL:0594-22-3333 / FAX:0594-23-3333
E-mail:san-j-info@san-j.co.jp
- 法人組織化
- 昭和55年(1980年)
- 資本金
- 1億円
- 従業員数
- 131名(2023年12月現在)
- 敷地面積
- 52,238㎡
- 年商
- 37億300万円(2023年10月現在)
- 関係会社
- ヤマサ醤油株式会社
企業理念 CORPORATEPHILOSOPHY
明るい未来を拓くため、
人と社会に対する信頼を基盤として
時代が要する諸ニーズに対して
お応えする
付加価値を創造します。
経営理念 MANAGEMENTPHILOSOPHY
「みそ豆は七里帰っても食え」ということわざがあるほど、大豆はそのおいしさと高い栄養価で昔から親しまれてきました。みそやたまり、しょうゆといった大豆の加工品は、和食文化の象徴と言えます。サンジルシは、大豆が持つ無限の可能性を追求し続けてまいります。
- 自然
- みそ・たまり・しょうゆの製法は、日本の風土に根ざしています。四季の変化にあわせ、自然の恵みと微生物の働きにより生み出されるそれらは、日本人の味として受け継がれています。「畑の肉」とも言われるほど、大豆は栄養価の高い植物性たんぱく質を豊富に含み、欧米諸国でもたいへん注目されています。
- 歴史
- 東海道の42番目の宿場町、そして木曽三川の水上交通の要衝として発展した港町 桑名において、桑名藩から命を受けて「みそ・たまり醸造業」をはじめたのが文化元年(1804)。戦後の苦難を乗り越え、工場の移転拡大などを経て現在に至っています。
- 品質
- 食品醸造業において品質の向上と安定は、最大の使命です。お客様に安心・安全な製品をお届けするため、日々の清掃はじめ、細心の注意と最大の努力を行っています。
社章の由来 ORIGIN OFCOMPANY EMBLEM
社章は伊勢湾に注ぐ三大川「揖斐川・木曽川・長良川」を表しています。
その昔、桑名藩の御用商人として、回船問屋を営んでいた頃の船の旗印がこのマークで、そのまま商標として引き継がれています。
サンジルシ醸造に
代々引き継がれる想い
INHERITED EMOTIONS
地域貢献
・地域を支え、そして発展に寄与。
・地域の生活を支える「食」を継続して作る。
新しいことに挑戦する精神
「基礎調味料」を根付かせると共に常に新しいことへの挑戦を進めます。
サンジルシでは、中小企業として異例の速さで「アメリカ」の市場に目をつけました。現在では、北米で「グルテンフリーたまりしょうゆ」のメーカーとして広く知られています。
その知見から 、日本でもグルテンフリー技術を活かした「基礎調味料」の新たな取り組みとして「グリーンライン」商品を展開しています。
また、以前「瓶」商材ばかりだったものに使いやすさ、機能性、デザイン性を兼ね備えた容器を考案するなど、価値のある新しいものを考案し続けています。
行動指針 BEHAVIORALGUIDELINES
01
Spirit
勇気
02
Satisfaction
満足
03
Study
研鑽
サンジルシ醸造では、勇気・満足・研鑽のアルファベットの頭文字から「3S」を『3つの挑戦』とし、行動指針としています。
私たちのステートメント 『しあわせ醸造所。』 OUR STATEMENT
守り、育む。
サンジルシでは、伝統的なみそ・しょうゆなどの大豆の発酵・醸造から生まれる食品の魅力を伝えるため、さまざまな取り組みを行っています。
・サンジルシらしさにこだわった、みそ、たまり・しょうゆの開発
・食育への積極的なアプローチ(工場見学・出前教室)
・三重、桑名、木曽三川という地元との結びつきを活かす
・発酵や熟成により生まれるうま味などをデータ化し差別化に繋げる
・職人の技と心を継承するしくみづくり
挑み、生み出す。
おいしさを継承するため、大豆の発酵・醸造の技術を活かした新しい商品づくりにも力を入れています。大豆をよく知るサンジルシだからできる、これからの時代にあった新しい食のあり方を追求し続けています。
・うま味を活かした新しい商品づくり
・すこやかな食を提案できる商品づくり
(グルテンフリーやギルトフリー 商品)
・美容につながる商品づくり
・新分野への挑戦(それができる環境づくり)
・フリーズドライ・レトルトなど時代に合った商品づくり
環境への取り組み ENVIRONMENTALINITIATIVES
「しあわせ醸造所。」私どもの企業テーマです。
社員にとってということだけではなく、当社製品をご愛顧いただいているお客様、ファンの皆様、また、伝統食品を扱う企業として、自然、地球環境への貢献という部分においてもしあわせ醸造所でありたいと考えています。生産して販売するという従来の企業活動から、しあわせを共有する醸造所としての取り組みを進めていきます。
省エネ、CO2削減活動
「みえスマートアクション宣言事業所」として登録しており、省資源活動を推進すると共に資源の再利用を行っています(ペーパーレス化並びに使用済み用紙や樹脂容器のリサイクル)。当社は現在第2種エネルギー管理指定工場であると共に、エネルギー削減の計画を立案し実行に移す部署があります。
この部署が発信源となり全社的な省エネルギー活動を実行しています。消費電力が低く効率が高い設備の積極的導入の他、中部電力様、東邦ガス様とも協働して工場内に潜むエネルギーロスを発掘し、これを回収すると共に「物づくり」に必要なエネルギーの最適化に努めております。
当社は省エネ法 事業者クラス分け評価制度で2年連続(2021~2022)Sクラス(省エネが優良な事業者)に評価されました。
環境対応包材への取り組み
環境問題への対応として、自分たちでできるところから包材の見直しを進めています。
・従来のプラスチック資材中心の包材から紙を取り入れた資材へ移行する取り組みを推進(食品カテゴリーでは「プラ」マークとつける食品が多く存在するが、率先して「紙」を主原料とした外装パッケージを採用)
おいしいものを環境負荷のできるだけ低い包材で包装することを目指します。
資材点数の削減、小分け包装をできるだけ減らすことで、プラスチックごみの削減を目指します。
フードロス削減へ
「食」を担う企業として、食品廃棄物削減、食品ロスの削減を目指す仕組み作りを進めています。
食品業界では、「商品パッケージの変更」、「賞味期限が近い商品は販売しない」などの理由により、食品が廃棄されることが課題となっております。食品メーカーや卸売業者はそのような食品の削減に努力をしていますが、やむを得ず廃棄せざるを得ない食品(フードロス)が一定数発生します。
- 「フードバンク活動」への取り組み:
- 福祉施設や生活困窮者の方への食品の提供を行っています。
- 中部電力ミライズコネクト様との取り組み:
- TSUNAGU tableをとおして、販売が難しくなった食品のロスを回避して有効活用してもらう取り組みを行っています。
食育と健康
豆みその魅力、おいしさ、発酵食品の魅力について「みそお兄さん」という企画で、桑名市内の小学生を招いてイベントを行っています。このイベントを通じて伝統食品に触れてもらい、 健康的な食生活、免疫力をはぐくむ一つの要素である、伝統発酵食品の魅力を子供たちに伝えていく活動をつづけています。
受賞記録 AWARDS
全国味噌鑑評会受賞記録
受賞年 | 商品 | 獲得賞 |
---|---|---|
昭和50年 第18回 | サンジルシ豆味噌 | 銅賞(金・銀・銅の3賞のみ) |
昭和51年 第19回 | サンジルシ豆味噌 | 農林大臣賞 |
昭和52年 第20回 | サンジルシ豆味噌 | 全国味噌鑑評会受賞 |
昭和56年 第24回 | 豆粒味噌 | 全国味噌工業協同組合連合会会長賞 |
昭和58年 第26回 | 豆粒 | 全国味噌工業協同組合連合会会長賞 |
平成03年 第34回 | 豆粒みそ | 社団法人中央味噌研究所理事長賞 |
平成07年 第38回 | 赤だし | 食料産業局長賞 |
平成08年 第39回 | 赤だし | 全国味噌工業協同組合連合会会長賞 |
平成09年 第40回 | 料亭赤だし | 農林大臣賞 |
平成10年 第41回 | 赤だし | 名誉審査長賞 |
平成11年 第42回 | 特選料亭赤だし | 中央味噌研究所理事長賞 |
平成12年 第43回 | 特選料亭赤だし | 中央味噌研究所理事長賞 |
平成13年 第44回 | 特選料亭赤だし | 全国味噌工業協同組合連合会会長賞 |
平成14年 第45回 | 特選料亭赤だし | 全国味噌工業協同組合連合会会長賞 |
平成15年 第46回 | 料亭赤だし | 全国味噌工業協同組合連合会会長賞 |
平成16年 第47回 | 特選料亭赤だし | 全国味噌工業協同組合連合会会長賞 |
平成17年 第48回 | 特選料亭赤だし | 全国味噌工業協同組合連合会会長賞 |
平成18年 第49回 | 料亭赤だし | 総合食糧局局長賞 |
平成19年 第50回 | 料亭赤だし | 全国味噌工業協同組合連合会会長賞 |
平成20年 第51回 | 国産大豆料亭赤だし | 総合食糧局局長賞 |
平成22年 第53回 | 料亭赤だし | 鑑評会審査長賞 |
平成23年 第54回 | 料亭赤だし | 食料産業局長賞 |
平成24年 第55回 | 赤だしみそ | 食料産業局長賞 |
平成25年 第56回 | 豆みそ | 中央味噌研究所理事長賞 |
平成26年 第57回 | 豆みそ | 全国味噌好評会審査長賞 |
平成27年 第58回 | 料亭赤だしハーフ&ハーフ | 全国味噌好評会審査長賞 |
平成29年 第60回 | 塩ひかえめ料亭赤だし | 食料産業局長賞 |
令和元年 第61回 | 特選料亭赤だし | 一般財団法人中央味噌研究所理事長賞 |
令和4年 第64回 | 特選料亭赤だし | 全国味噌好評会審査長賞 |
全国醤油品評会受賞記録
受賞年 | 商品 | 獲得賞 |
---|---|---|
昭和63年 第16回 | 料亭たまり | 食糧庁長官賞 |
平成元年 第17回 | 料亭たまり | 農林大臣賞 |
平成03年 第19回 | 料亭たまり | 食糧庁長官賞 |
平成04年 第20回 | 特級本醸造しょうゆ | 食糧庁長官賞 |
平成05年 第21回 | サンジルシ料亭たまり | 品評会名誉会長賞 |
平成06年 第22回 | 料亭たまり | 農林水産大臣賞 |
平成08年 第24回 | 料亭たまり | 農林水産大臣賞 |
平成11年 第27回 | 特級本醸造しょうゆ | 食品流通局長賞 |
平成12年 第28回 | サンジルシ料亭たまり | 品評会会長賞 |
平成13年 第29回 | 特級本醸造しょうゆ | 農林水産大臣賞 |
平成14年 第30回 | 料亭たまり | 品評会会長賞 |
平成16年 第32回 | 料亭たまり | 全国醤油工業協同組合連合会会長賞 |
海外への展開 OVERSEAS EXPANSION
IN USA
1978年にSANJIRISHI INTERNATIONALを設立し、アメリカでたまりしょうゆの輸入販売を開始。その後、1987年にアメリカで初めてのたまりしょうゆ醸造所を建設し、現在のSan-J International Inc.となりました。
SAN-Jのたまりしょうゆは、小麦不使用で、グルテンフリー認証機構(Gluten Free Certification Organization)によるグルテンフリー認証を受けています。保存料、香料、着色料を一切使用せず、非遺伝子組み換えプロジェクト(Non-GMO Project)により非遺伝子組み換えであることが確認された、本醸造しょうゆで、グルテンフリー認証のほかに、コーシャ、ヴィーガン、非GMOプロジェクト認証済みです。
現在ではヨーロッパへも市場を拡大し、たまりしょうゆベースのクッキングソースなど幅広い商品展開を行っています。
プロのシェフにも、隠し味として人気
アメリカ人の間で中華料理はもちろんのこと、お寿司や天ぷらなども全く目新しいものではなくなった今日、しょうゆの味も自然に彼らの味覚に加えられるようになりました。そんな中で、レストランでこういった異文化の味を楽しむだけでなく、自宅でその味を再現しようとする人も増えてきました。スーパーのインターナショナルやアジア食材コーナーで見かける、しょうゆやしょうゆをベースに使ったソースの種類の多さには驚かされます。アメリカ人の間では、しょうゆは、アジア料理以外のいわゆる「西洋料理」にも使われ、プロのシェフにもうまみ調味料に代わる隠し味として大変人気があります。
少しでも多くの人に知っていただくことが、SAN-Jの使命
「たまりしょうゆとは何か」そして「たまりしょうゆが一般のこいくちしょうゆとどのように違い、どう優れているか」ということを少しでも多くの人に知っていただき、実際に使って、喜んでいただくこと、そして日本で培われてきた優れた発酵文化を広めることが、SAN-Jの使命です。伝統を守り、自然にこだわった無添加のおいしいたまりしょうゆをつくり続け、現在US NaturalマーケットのSoy Sauce/Tamariカテゴリーで30%を超えるシェアで1位となっています。
また、たまりしょうゆが日本の伝統的な料理や中華料理だけでなく、トマトソースやコンソメスープ、バーベキューやオーブンで焼く肉のつけダレなど、西洋料理にも使用できることを人々に知ってもらうことにも力を入れています。大豆と小麦がほぼ半々でつくられるこいくちしょうゆと違い、たまりしょうゆは大豆ほぼ100%でつくられているので、一段と料理の素材のうま味を引き出すことができるのです。使用いただくお客様の中には、「たまりしょうゆはまろやかでうま味があって、一度試したら他のしょうゆは使えない」などと手紙やメールをいただいたり、たまりしょうゆを使った自分のオリジナルレシピを教えてくださる方もいらっしゃいます。
アメリカで拍車がかかる自然食ブームもあり、SAN-Jたまりやクッキングソースの需要はますます高まってきています。SAN-Jはこれからも、受け継がれた発酵技術と味にこだわり、よりよい商品をアメリカをはじめとした世界の人々に提供すべく、努力を重ねていきます。
San-J International Inc. の歩み
- 1978年
-
SANJIRUSHI INTERNATIONAL Inc.として、アメリカへ本格進出
バージニア州の州都リッチモンド市に販売会社設立。たまりしょうゆの輸入販売事業を開始する。
- 1987年
-
現San-J International Inc.の誕生
アメリカでのたまりしょうゆの販売が順調に伸び、バージニア州リッチモンド市に工場建設。たまりしょうゆ現地生産開始。社名をSANJIRUSHI INTERNATIONAL Inc.からSan-J International Inc.に変更する。
- 1988年
-
コーシャ認定工場へ
コーシャマークの認定工場となる。歴史のある信用度の高い世界有数の有機証明書発行機関である、 アメリカ有機農作物認定団体のOCIAに加盟。
- 1991年
-
OCIA認定工場へ
有機大豆・有機小麦を使用した有機たまりしょうゆの製造を開始し、OCIA認定工場となる。
- 1992年
-
世界のたまりしょうゆへ
市場をアメリカ全土及び、ヨーロッパ市場に拡大する。
- 2004年
-
ヤマサ醤油株式会社のグループ会社となる
- 2010年
-
SAN-J TAMARIが、グルテンフリー認証と非遺伝子組み換えの認証取得
SAN-Jが、グルテンフリー認証およびNon-GMO Projectの認証を取得した最初のしょうゆブランドとなる。
- 2019年
-
アメリカ工場拡張
アメリカ合衆国で「TAMARI SOY SAUCE」に対して、大きな引き合いが寄せられ、バージニア州リッチモンドの工場を大幅に拡張した。
たまりしょうゆは現在、世界の調味料として浸透している。
- 現在
-
さらなる商品展開
たまりしょうゆを世界の調味料として広めつつ、クッキングソースなど、幅広い商品展開を行っている。